わたしが部屋に入ろうとドアを開けるとそこに飛段がいたから思わず閉めてしまった。ははは、あれ?わたし部屋間違えたっけ。いやいやあってます。確かにここはわたしの部屋です。じゃあなんで飛段がいるんだ?ああ、なるほど。飛段が部屋を間違えたんだ。あの飛段なら間違えかねないからな。うん。だから飛段がわたしの部屋のベッドの上で雑誌を読んでいたんだ。そうとしか考えられないよ。

「・・・あの、飛段・・・その、言いにくいんだけど・・・部屋間違えてるよ?」
「誰が自分の部屋なんか間違えるか!馬鹿!いいから入ってこいよ」

おかしいな。飛段は部屋を間違えてないんだってよ。わたしの部屋だってわかって侵入してるらしいですよ。これあれかな、アジト内でも不法侵入だよね。この犯罪者がぁぁ!ってそうか、もともと犯罪者だよね。しかも入ってこいよってここはあなたの部屋ですか!わたしの部屋どぅすけどー!!あ、噛んじゃった。てへっ。

「おい、どうしたんだよ」
「ひひひひひ飛段さん、ここここここここわたしの部屋ですけど」
「ちょ、慌てすぎだろ、うける」

ガチャリとドアを開けた飛段がわたしを見下ろした。いやしかしうけるて!

「なな、なんでわたしの部屋に、」
「いいじゃねーか、恋人だろぉー?」
「いやいや、そうだけどさ・・・ってああーーーっ!」

飛段ごしに見たわたしの部屋には真っ赤な血が広がっていた。新しいカーペットはもちろんのことお気に入りだったぬいぐるみも赤くそまっている。これなんてホラー?ははは、人の部屋で儀式しちゃう飛段うけるー!汚れるのとか気にしない飛段うけるー!あはは!ふざけんなよ!

「ああ、悪ぃ、の部屋で儀式してジャシン様にお前のこと紹介しなきゃいけないだろ?ゲハハ」
「ちょ、ゲハハじゃねーよ!どうすんのこれ!どうせ掃除するのわたしでしょ!うわっ!血ぃくさ・・・最悪・・・もう鬼鮫に掃除してもらお」


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